登山靴の耐久性:La Sportivaの「TRANGO TOWER GTX」歩行距離で検証
ネットでよく見かけるのは何年ぐらいたったらというのが多いと思いますが、毎週のように山に登っていると経年劣化の前に履きつぶしてしまいます。
ここ何年も1年持たずに履きつぶしてしまうので、どれぐらいの距離を歩いたら壊れだすか測ってみました。
対象は「La Sportiva」の「TRANGO TOWER GTX」です。
■ひとまず結論として
ソールが削れて滑りやすくなるのは、
岩稜帯が主の場合:総距離「500km」ぐらい(例:3代目)
冬と春に樹林帯、夏に岩稜帯で使った場合:総距離「800km」ぐらい(例:2代目)
なので、結論としては岩稜帯を500kmぐらい歩くとソールがダメになる。
1代目の経験も入れると、樹林帯のみの登山だったら1000kmぐらいは行けそうというところです。
■新品と500km以上歩いた靴との比較
2022年8月30日に新しいの(4代目)を買ったので比較してみます。
3代目の「TRANGO TOWER GTX」は岩稜帯歩きが多いときに使うようにして、それ以外の低山や樹林帯がメインの時は「TX5 GTX」を履いています。
※距離には駅やホテルなどへの舗装道路歩きは入っていません。
▼3代目の「TRANGO TOWER GTX」の利用状況
期間 | 10か月(2021年10月~2022年8月) 春先の低山歩きはほとんど「TX5 GTX」でした。 |
距離 | 500㎞以上 |
主たる登山道の状況 | 岩稜帯歩き(3000m級)や岩場の多いときに履いています。 |
ソールがかなり削れて、つま先のトウカップも削れつつあります。
サイド部分も岩で削ってしまったようです。
もう1回ぐらい岩稜帯の縦走をすると完全にトウカップがめくれて中が見えると思います。
2代目は3泊の縦走時の最終日辺りでそうなってしまいました。。。
ここまでくると濡れた岩だと滑りやすくなった感じです。
まだましな方。
さらに履き続けるとミッドソール(黄色のクッション部分)もだいぶ潰れます。
(1代目は新品だった2代目と比較するとかなり低くなってた。)
▼2代目の「TRANGO TOWER GTX」の利用状況
期間 | 11か月(2021年11月~2021年9月) |
距離 | 800㎞以上 |
主たる登山道の状況 | 岩稜帯歩き(3000m級)から低山歩きまで |
現在の3代目よりもかなりボロボロになっていました。
そこそこ距離が多いのは高尾山界隈などの低山の樹林帯歩きでも履いていたためだと思います。
やはり岩稜帯よりも岩の少ない樹林帯はだいぶ靴にダメージがない感じです。
夏になって、3000m級の稜線歩きをしだすと一気にソールが削れていった感じです。
■まとめ
ここ何年も1年たたずに壊れてしまうので、いったい何キロぐらい歩いたらダメになりだすかを知りたくなり、登山の記録を書くときに登山靴とその距離も記録するようにしました。
2代目と3代目を比較して感じるのは、夏など高山へ行き、岩稜帯を歩くことが増えると一気にソールが削れてしまうということです。
人によって歩き方や登山道の状況も違うと思いますが、距離とともに登山道の種類が重要な要素になりそうです。
ひとまず3代目はアッパー部分はまだ問題ないので、ソールを張り替えて履き続けようと思います。